先日、金の密輸や違法な持ち込みの増加により、海外製のインゴットの買取ができなくなったことをご案内しました。
国際的には金の売買は非課税なのが一般的であるのに対し、日本は数少ない課税国のひとつ。
海外で非課税で購入した金を日本に違法に持ち込んで販売した場合、日本では消費税込みの価格で販売することができるため、その差額で利益を得ようとする犯罪が後を絶たないのです。
金の密輸は平成25年に消費税が8%への引き上げられたのを機に右肩上がりに増加、平成25年に12件だった摘発件数は平成29年にはなんと、100倍以上の1347件に増加しました。
空港や税関などの水際対策の強化により、昨年は1088件と平成25年以来、初めて摘発件数は前年比減となりました。
しかしその手口、輸送方法は年々多様化し、びっくりするような方法で海外から違法に金が持ち込まれています。
財務省関税局が発行する 金密輸図鑑 に一部、その手口が紹介されていますのでぜひご覧ください。
桜の開花も目前に迫り、それが過ぎれば楽しいゴールデンウィークです。今年は10連休ということもあり、多くの方が海外旅行を予定されているのではないでしょうか?
旅行先で意図せず金の密輸に巻き込まれり、違法に金を運ばさせられたりしないよう、うまい話にはくれぐれも気をつけるようにしましょう。
また、海外旅行先でお土産に金を購入された際は正しく通関で申告しましょう。
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