「喜平の留め金が壊れたのですが、直せますか?」というご相談をよく頂きます。
喜平の留め金は構造が少し複雑です。写真のように 中折れ金具 と セーフティ という呼ばれる2つのパーツから成り立っています。
留めるときは【写真①:中折れ金具を留め金に引っ掛ける】→【写真②:爪の部分を留め金にパチッと嵌める】→【写真③:セーフティをシャカ玉に嵌める】と、普通のジュエリーに比べると少し手間がかかります。
そのため、金具がうまく嵌らずに何度も繰り返したり、合っていない状態で押し込んだりして 留め金がトラブルを起こすケース が少なくありません。
谷口宝石でお客様から一番多くご相談を頂くのがセーフティの緩み です。
留め外しを繰り返すことで、セーフティの①や②の部分が広がって緩み、シャカ玉にうまく嵌らなくなります。
もちろん谷口宝石にお持ちいただければ修理可能ですが、道具があれば、ご自分でも簡単に直すことができます。比較的よく起こるトラブルですので、直し方を覚えておくと「いざ」というときに役立ちますよ。
【セーフティの緩みの直し方】
1.写真のようなヤットコを用意します
2.セーフティーを 閉じた状態 にします
3.上記の写真の ①のくぼみの部分 をヤットコで挟みます。「少しずつゆっくりと締める→セーフティを外してはまり具合を確かめる→(緩ければ)再度、少しずつ締める」を丁度いい具合になるまで繰り返します。
4.もし締めすぎて固くなってしまったときは、②の部分に爪楊枝を刺して調整します。
ポイントは2つ。やっとこで締めるときは 必ずセーフティを閉じて行うこと、締めるときはゆっくり少しずつ行うこと。
留め金が緩んでしまったときはぜひ、試してみてくださいね。
さて、谷口宝石で次に多いトラブルは 中折れ金具が嵌らない です。
本来なら、写真の爪の部分が内側の金具にパチッと気持ちよく嵌るのですが、これが嵌らなくなることがあります。
「爪の角度のせいかな?」とご自分で調整される方が多いのですが、実は多くの場合、原因は ふた部分の曲線 にあります。
経年劣化や留め外しを繰り返すことで 曲線の面がだんだん伸びてまっすぐになり、爪と留め金の距離がわずかに変わってしまうことで、ピッタリ嵌らなくなってしまいます。
この場合は ご自分で調整は難しい のでお店にお持ちくださいませ。
「爪が原因かな」と ご自分で爪を調整しようとして折れてしまった という方もいらっしゃいます。お気をつけくださいね。
以上、谷口宝石で多い留め金のトラブルを2つ、ご紹介しました。
参考にして頂けますと幸いです。
喜平の留め金は18金や純金、プラチナ製です。交換となるとかなり費用がかさみますので 正しい留め方・外し方 をマスターして、金具に不必要に負荷をかけないように気を付けましょう。
定期的に緩みや嵌り具合もチェックされるといいですよ。
「留め外しが本当に面倒で…!」という方には、頭からすっぽりとかぶって着けられる、ロングタイプの喜平ネックレス がおすすめです。
店頭にも展示しておりますし、ご希望の場合はお好きな長さでオーダーメイドでお作りすることも可能です。お気軽にスタッフにお問い合わせください。
その他、喜平ネックレスの購入や売却、修理、リフォームなど、喜平に関するご相談やご質問がありましたら、谷口宝石までご相談くださいませ。
◆谷口宝石|喜平ジュエリー https://www.taniguchi-houseki.com/kihei
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