アフリカのアンゴラで 過去最大級の170カラットのピンクダイヤモンド が見つかり、話題になっています。
鉱山の名前をとって “The Lulo Rose”(ルロ・ローズ)と名づけられたこのダイヤモンド。発見したのは、オーストラリアの採掘業者 ルカパ・ダイヤモンド社です。詳しくはこちら
ピンクダイヤモンドといえば、世界最大の産地は 谷口宝石社長もおすすめ、圧倒的な人気を誇るオーストラリアのアーガイル鉱山(すでに閉山)ですが、実はアフリカでも採掘はされてます。
現在オークションで落札額 世界最高値を誇るダイヤモンド も、アフリカで発見されたピンクダイヤモンド。
デビアス社により 南アフリカで採掘 され、2017年に香港のサザビーズで落札された “The Pink Star”(ピンク・スター)。落札額は世界最高価格の7120万ドル(約83億9800万円)...!
採掘時は132.5カラットで、研磨されて59.60カラット(イチゴぐらいの大きさ)となりました。
その他にも、ハリー・ウィンストンが所有するThe Winston Pink LegacyやThe Graff Pinkなど 歴史に名を残す大粒のピンクダイヤモンドたちがアフリカで採掘 されています。
現在人気のアーガイル産は2020年の鉱山閉鎖を受けて、宝石業界もパニックレベルの品薄状態 ...。
手に入らないアーガイル産ではなく「アフリカ産のピンクダイヤモンドをください」と思われる方も多いでしょう。
アーガイル産とアフリカ産のピンクダイヤモンド、何が違うのかというと、ずばり 色の濃さです。
写真は以前に谷口宝石で販売させていただいたピンクダイヤモンド。左がアフリカ産、右がアーガイル産、色味の違い が判りますでしょうか?
南アフリカをはじめ、アフリカで採掘されるピンクダイヤモンドは、全体的に 淡く明るい色合いのピンクが特徴 です。オークションに登場するような大粒のピンクダイヤモンドも採掘されますが、メレサイズになるとピンクの色味がはっきりしないものが多くなります。
一方、アーガイル産は、紫や赤系の色が濃く深みのあるピンクが特徴。
アーガイルでは1ct以上のものは滅多に採掘されず、ほとんどが0.1ct程度のメレサイズですが、色が濃いため、メレダイヤでも美しいピンクが発色 します。そのため、長らく婚約指輪などのサイドストーンとしても活躍してきました。
既に閉山していますが、ピンクダイヤモンドの採掘量の95%がアーガイル産。アフリカ産は全体の約1%程度と言われています。アフリカ、ブラジル、ロシアなどでもピンクダイヤモンドは産出されますが、アーガイルに変わる 色が濃く、上質のピンクダイヤモンドがコンスタントに産出する鉱山 は世界のどこにもありません。
当面は今あるピンクダイヤモンドが争奪戦が続き、価格はますます高騰。いつかメレサイズでも手が出せなくなる時代がくるかもしれませんね。
谷口宝石でもピンクダイヤモンドを 資産としてお求めになるお客様 が増えています。産地はアーガイル産で決まりですが、 資産として買われるのならば 色味や色の価値基準 も考慮する必要があります。
色が濃いほど価値が高いピンクダイヤモンド ですが、色の濃さはFaint(ほのか・弱い) → Fancy(上質) → Fancy vivid(上質で鮮やか)まで8段階に分けられています。谷口宝石では Fancy以上のアーガイル産 をおすすめしています。
色合いには、他の色を含まないストレートピンクに加え、イエローやオレンジ、ブラウン系の色、また紫系の色を含むピンクダイヤモンドもあります。含む色合いによって価値は大きく変わります。
アーガイル産というだけで、必要以上に高い金額でピンクダイヤモンドを買われている ケースもあるようです。次回のブログでは、ピンクダイヤモンドの色や色味の価値基準について、もう少し詳しくご紹介しますので、ぜひご参考くださいませ。
170カラットという過去最大級の原石「ルロ・ローズ」が見つかり、ますます注目を集めるピンクダイヤモンド。
研磨されてオークションに登場するのはまだまだ先のことでしょうか、果たしていくらの値がつくのか、興味がつきません。
金地金を買われる方が圧倒的に多いですが、ピンクダイヤモンドをはじめとする 希少宝石にはまた違った資産としての魅力 があります。
数年後には市場がどうなっているのか、私たち宝石業界の人間にも見当がつきません。品薄が続き、お待たせすることが多くなっておりますが、よい品質のものを適正価格でご用意いたしますので 広島でピンクダイヤモンドをお求めの際はぜひ、谷口宝石にご相談 ください。
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