4月7日に香港のサザビーズで開催されたオークションで、88.22ctのオーバルダイヤモンドを日本人のコレクターが落札したことが話題になりました。
価格はなんと1億800万香港ドル。日本円にして約15億円です…!
50ct以上のオーバルダイヤモンドがオークションに登場したのは史上3回目だそう。
オーバルはラウンドよりも表面積が大きい分、見た目がゴージャスに見え、さらに指を長く美しく見せてくれる効果もあり、ラウンドダイヤモンドはまた違った魅力があります。
ダイヤモンドの歴史は古く、ある歴史家によると、インドの河川から採集され、紀元前4世紀ごろにはすでに取引されていたと言われています。また、古代ローマの博物学者 ・プリニウスは彼の著『 博物誌 』の中でダイヤモンドについて下記のように記述しています。
――ダイヤモンドは美しい石というばかりではない。この世の全てで最も価値のあるものだ
驚くことに、プリニウスが生きた古代ローマの時代から二千年の時を経た今なお、人類がダイヤモンド対して抱いている想いは全く変わっていません。
ダイヤモンドには「永遠の輝き」「普遍的な価値」があると云われる所以でもありますね。
さて、これまでにたくさんのダイヤモンドが世界中のオークションで落札されてきました。
2019年現在、史上最高額で落札されたダイヤモンドは59.6ctの「ピンクダイヤモンド」。
そして1ctあたりの史上最高額を記録したのも同じく「ピンクダイヤモンド」です。
実は今、希少性の高いダイヤモンドを扱うオークションだけでなく、一般市場でもピンクダイヤモンドの価値が上がってきています。
その理由についてはまたの機会にご紹介しますね。
◆谷口宝石|ダイヤモンドの価値とは
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